船越ワイナリーの特徴

 

ブドウの「品種」 「栽培」 「醸造」について 日本のワイン造りを根本から見直し、
日本一のワインを造るという目標で、 栽培品種、栽培管理、醸造を独自の方法で実践し、
どこのワイナリーでも達成できなかった高水準のワインを造ります。

 

*栽培品種について    永田 勝也

「ワイン」というと、ヨーロッパを中心としたものがイメージされ、
日本でのワイン造りは、 ヨーロッパのブドウ品種や醸造技術を理想として追いかけてきました。
しかし、ヨーロッパのブドウ品種は、高温多雨の日本の気候には合わず、日本での栽培にはいろいろな困難が伴います。
一方、日本には「ニホンヤマブドウ」を始めとする十種類以上の野生ブドウがあり、
日本の自然環境の中でうまく適応して育っています。
この日本の気候風土に適応した野生ブドウをワインの資源として活用しない手はありません。
「船越ワイナリー」では、ニホンヤマブドウサンカクヅルエビヅルなどの交配種を中心に、
各種の野生ブドウを栽培し、 独自のワイン造りを目指しています。
これら、「野生の血」が流れる「船越ワイン」を口にすれば、
【一飲賛嘆】
他のワインにはない独自の「テイスト」を感じる事ができるでしょう。

品種のラインアップ

「ニホンヤマブドウ」

北海道から中部山間地にかけて自生する大房系の野生ブドウです。
果汁の色素などの成分が非常に高く
他のワイン用品種とは比較にならないほどです。

「ヤマ・ソービニオン」

山梨大学の山川祥秀先生が、育種、登録したもの。
ヤマブドウの強健さと、 「カベルネソービニオン」のワイン品種としての優れた点を併せ持つ品種。
山川先生の理念である「日本のワイン品種」を目的に育成されたもの。
平成3年(1991)に山川先生から穂木を譲り受けました。
白ワイン用の「ヤマブラウン」も栽培します。 *ヤマ・ソービニオンの登録は1993年

サンカクズル交配種、 「アカギ」

赤城山の「サンカクズル」とフレンチハイブリッドの交配種。
耐病性があり多収。ヤマブドウよりも「軽いワイン」になります。

エビヅル交配種

「エビヅル」とメルローの交配種。
やや「濃いめ」のワインになります。

 

「北醇」 (ほくじゆん)

中国のヤマブドウ「アムレンシス」とマスカットハンブルクの交配種。
北京植物園で育成されたもので、育種家の矢富先生から譲り受けたもの。
「矢富系北醇」は、船越の農場だけでしか栽培していない品種です。
「軽め」のワインになります。

「イワマツ」

育種家、岩松先生の育成種。
野生種の四元交雑種で、誰もが驚くほど色素の濃いワインに なります。
「極希少種」

 

この他、
「刺(とげ)ブドウ(中国の野生種)」
「パキスタン北部の野生種」
「シラガブドウ(岡山に自生)」
「シオヒタシブドウ(南九州に自生)」
「キクバェビ ヅル」
なども栽培しています。
これらの野生ブドウも、船越ワイナリーの多様 なラインアップに寄与する事でしょう。

参考文献 永田勝也著 【特産シリーズ ヤマブドウ】農文協

 

*ワイン用ブドウの栽培について  土屋 卓

 

今、国内産ワインの需要が高まり、上質ブドウの生産が求められています。
しかし各地で栽培面積は増えていますが、品質が向上しているとはいえない状況です。
そこで、他のワイナリーではまだ到達していないブドウの栽培技術を、
船越ワイナリーで実践し、高品質で多収なワイン生産に挑戦していきます。

高品質なブドウ生産の栽培管理

ミネラルを質・量ともに高めます。

栽培において、ミネラルの利用を最重要項目として活用します。
これによりミネラル分の多い、いわゆる欧州などの高級ワインで重要視される、
ミネラルティー豊かで味わいのあるワインが誕生します。

抗酸化力を高めます。

ワインの生産において酸化防止剤の添加は、最も味を落とす原因なので、
栽培技術によって、添加剤の必要がないレベルにまで抗酸化力を高めます
このような考え方は、日本はもとより世界のどこにもない挑戦です。
これまでの研究と経験により具体的に実現します。

アミノ酸の濃い、うまみ成分の多いブドウを生産します。

栽培で有機質肥料を使う事で、動・植物由来の多種多様なアミノ酸を含み、
旨みの向上がはかれ、後味のとても良いワインになります。
それと、アミノ酸は成長に欠かせない植物ホルモンの材料として、
また植物としてのブドウの免疫力を高める重要な栄養素でもあります。

利用者の健康と、環境への配慮から農薬に頼らない栽培をします。

各種の栄養素を使う事で、農薬に頼らない栽培をします。
この技術は、5 0品目以上の野菜・果実の栽培で、
すでに長年応用されており、ブドウでも実積を挙げています。

収穫量の向上を目指し生産性をあげます。

これまでの生食用ブドウ栽培の技術を導入し、
一般的なものに比べ、 3倍以上の収穫量を 目指します。

ブドウの糖度を高めます。

日本の一般的な水きり栽培とは一線を隠す栽培方法により、
糖度を高めてよいワインの生産に生かします。

*ワインの醸造について 永田 勝也

 

船越ワイナリーでは、
「ブドウの持つ高いポテンシャル(本来の機能や能力)を最大限に引き出す」ことをポリシーとしています。
市場に出回っている大量のワインは、流通段階でのリスクを避けるため「品質保持」と称して、
亜硫酸メタカリなどのイオウ酸化物(いわゆる「酸化防止剤」)を添加しています。
しかし、この亜硫酸やメタカリこそが、異臭を発する元凶で、ワインの味や香りを台無しにしています。

船越ワイナリーでは、化学薬品は一切使わず果皮、種子、果汁をまるごと発酵させる「かもし発酵」でワインを造ります。 「化学薬品を添加しない」つまり「余計な事をしない」で醸造されたワインは、
身体に優しくフレッシュでスパイシーな香りがあり、非常に飲みごたえのあるものとなります。
市販の添加物の入ったワインと飲み比べてみれば、
船越ワイン【正しさ】が良くわかるはずです。