2019/11/1 発起人 代表 勝又 純一

「船越ワイナリー」の設立は、船越酒米研究会の発足から始まる物語でもあります。

船越酒米研究会は、
2015年 「お酒の好きな人で酒米でも作って、どぶろくを造ろうか」という冗談のような話から始まりました。
当時は、酒米というと晩生の品種で、普通の水田では乾燥してしまい枯れてしまうのではないかと思っており、そこで年中水が切れない水田でないと出来ないだろうという事でした。

発足時のメンバーでもある佐瀬泰夫さんが、「うちの田んぼを使おう」と提案してくれて、「それならやろう!」ということになり、品種は何を作付けするかという事になり、どうせやるなら「普通の酒米では面白くない、何か特徴のある品種でやろう」と決まりました。

酒米のルーツのひとつでもある「亀の尾」を、秋田県大潟村の友人が作付けしていることを思い出し、タネモミを譲ってくれるようお願いして譲ってもらい、作付けを始めました。

発足当初のメンバーは6名
(佐瀬泰夫、川島忠幸、小川博正、川島正巳、木川勇夫、勝又 純一)、それに面白そうだという事で、長年付き合いのあった隣町の土屋卓さんが加わり始まりました。

1年目の収穫が終わり、どぶろくを造ろうというところで、みな素人なので土屋さんの紹介で醸造などの本も出版している永田勝也さんが加わり指導を仰ぐ事になりました。
「作るなら、本格的に麹から造らなければ意味がない、しかしどうやって作るか?」という事で、川島忠幸さんが、育苗機を持ってきて貸してくれることになりました。
永田さんの指導を得ながら麹作り、酒の仕込みをし、けっこう美味しいお酒が出来たのです。

2年目には、永田さんが「雄町」のタネモミを提供してくれ、西の「雄町」東の「亀の尾」という酒米の東西のルーツとなる品種がそろい
2018年2月に新酒もできて、参加する人も多くなってきたので、ちゃんとした組織を作ろうということになり、【船越酒米研究会】が18名でスタートしました。

酒米研究会発足当初は、酒蔵に醸造を依頼し出来たお酒を引き取り、販売しようという事でありましたが、なかなか交渉がまとまりませんでした。
一方、酒米研究会のメンバーの中に、ブドウ園をやっている石川清さんがいて、「土屋さんが指導しているブドウ園に視察に行こう」という事になり、勝又一徳さんを加えて常陸太田市の武藤ぶどう園に視察に行ってきました。

そのあと感動した一徳さんが、同級生の桜井浩之さんを連れてもう一度見学に行きました。
ワイナリー建設発起人のメンバーは、この武藤ぶどう園への視察が発端です。
酒米の販売や醸造依頼が思うようにいかない中で、ぶどう酒も造ろうということで、酵母を取り寄せ、永田さんの指導でそれぞれがマイワイン造りを始めました。
しかし、ワインはワイン専用の品種でないと本当に美味しいワインは出来ないという事が分かり、永田さんの手配で岩手県からヤマブドウを取り寄せ、ワイン醸造に挑戦したのです。

ヤマブドウのワインは、参加した人すべてが納得できる味でした。
マイワインを作りながら、「船越にワイナリーを作ろう」という話になり、聞いてみると永田さんは、日本でも有数のワイン用ヤマブドウの研究者であり、ヤマブドウヤマブドウの交配種をたくさん保存している事を知りました。
また醸造についても長年研究し本も出版している事が分かり、栽培管理については、土屋さんがどこにもない方法で栽培管理をし、
実績 を上げていることもわかりました。

こうして、設立メンバーにブドウ園の栽培管理に携わった経験者が、一人もいないという、「風変わったワイナリー」の建設準備が始まりました。
「日本一のワインを作るという理念」のもと、外から見ればまったく無謀ともいえるワイナリーの、建設準備ブドウ苗の育成が2019年春にスタートしました。

「船越酒米研究会」の発足から、奇跡のように、素晴らしい知識と技術、能力を持った人材が集結し、「本当に日本一のワインを醸造するという目標が達成できるのではないか」と思えるところまで来ました。
1 9年の春、ワインの本場山梨県の先進的なワイナリーへの視察を2回行い、その結果、船越ワイナリーでやろうとしていることが間違いでない事を確信しました。

騒音地域となる船越地区の活性化は、日本一のワインを醸造するという事と、生産法人を作ってブドウ園を経営し、地域農業の荒廃を防ぐため遊休農地を借り入れて酒米を生産するような取り組みを通して、みんなで参加して元気になる事が目的の活性化に繋がりました。

現在、 2020年秋のワイナリー開業に向け、税務署、保健所の認可、ワイナリーの設計と設備の導入など準備を進めています。
この妄想ともいえる構想からスタートしたワイナリーの建設事業は資金を集める段階になっており、「日本一のワインを造る」、「ワイナリーのオーナーになる夢」を買ってくれる方は、是非とも、この事業に参加して一緒にやっていただきたいです。

「地域おこしと、夢の実現」の参加者それぞれが楽しみながら、本当に「美味しくて、健康にも良いワイン」を力を合わせて作り上げていきたいです。
栽培に携わる人醸造する人資金を出資してくれる人参加する人がそれぞれの力を存分に発揮すれば、必ず日本一のすぼらしいワインが誕生すると思います。
永田さんや土屋さんが、数十年かけて得た知識と研究成果のすべてを結集し、この「船越ワイナリー」の成功として実現、結実させたいです。

また、ワイナリー建設に携わっているメンバーは現在、40代後半から70代前半で後継者を育てる事が大切な仕事だと思っています。
この取り組みを通して、若い後継者が育ってくれる事が地域にとっての希望でもあるのです。